FGO 2部1章、2章、3章感想

・多分にネタバレを含む感想

・俺はカドアナが好き 感情を持ち始めた人外も好き

・百合BLも同じ生産ラインで生産されています

・書いてる人はFateに詳しくない(Zeroを観て事件簿に手を出し始めたところ)

・ただの感想メモ

 

1章

 何がすごいかって完成度。

 冷たい世界、だけどそこに確かに生きているヤガ達、ぐだマシュはそれを潰すのには躊躇してしまう。アタランテさんはヤガたちを見捨てることができない。けれどパツシィさんは美しい世界を知ってしまって、自分が死んだとしても笑って生きていける主人公が死んではいけないと、身を呈して庇った。その責任は主人公たちにある。だから主人公たちは異聞帯を滅ぼしてでも、自分たちの、強いだけじゃない美しい世界のために先に進まなきゃいけない。っていう結論に至る物語で、2部最初のストーリーとして完璧だったと思う。

 パツシィさんは主人公の胸ぐらを掴んで強い言葉で詰め寄って戦え、って言うんだけど、そうするに至った理由が「主人公たちの方が強いから」じゃなくて「主人公たちの世界の方が美しいと思ったから」なのがすげえ良いよな、と思います。

 最後ビリーが躊躇せず撃つの良かったし、それを生前銃殺されたアナスタシアちゃんが前に出て庇うのがなぁ……キャスター呼びなのも含めてあの主従好き。カドックは凡庸だと判りながらも諦められないほんとに良いライバル枠で単体で好きだし、その隣に諦めてしまった少女であるアナスタシアちゃんがいるのがほんとに良いと思います。アナスタシアちゃんはあくまで死後の存在であって、足掻こうとするカドックにアナスタシアちゃんが希望を託す感じなのが良かった いやでも……はい……いちゃいちゃして欲しかったです……うん……でもあの本来の歴史ではない異聞帯でしか成立しないというのがまた儚いエモい最高なのであって……いやでも……この問題ずっと考えてるけど永遠にどうにもならないのでやめますね。儚いエモい最高。カドアナについては以上ですこれ以上語らない!!! やめろ!!!

 基本強いだけで冷たいのにどこか暖かくて寂しい感じが性癖だった。カドアナとか、音楽家達とか、アヴィ先生とか ウルクウルク賢王様言いながらもキャメロット大好きマンを名乗っているんですけど、まあつまりこういう綺麗で暖かくて寂しい話が大好きです(メンタルに来ないとは言ってない)

 自分をアマデウスを殺す者と定義しながらも、彼の音楽を愛しているサリエリ先生(あそこ複雑すぎてこの解釈で合ってるか不安)の関係性。無辜って本能的に殺意を向けながらも、託されたからと夜空の下でピアノを弾く最後のシーン、ヤガたちの明るいながらも少し寂しい描写で泣いてしまった 最後の星々の煌めきと、キラキラ星 本当に最高でした だいすき



2章! 

消えぬ!!炎の!!!快男児!!!!!! かっけえ!

 クリプターの物語、だったと思う。1章2章ぱっと見の雰囲気は似ていて、最初ちょっと困惑してたんだけど25歳までしか生きられない云々であーーー……ってなった。たしかにロシアとは違う行き止まりって感じの世界だ……

 でも途中で1章とは真逆、厳しい環境の中精一杯の優しさによってできていて、そうするしか無かった世界だった、ってことが分かる。

 踏み出すことが怖かった少女が恋をした、信じて導いてくれた人。キリシュタリアは人を信じられるその心と、実力を兼ね備えた人なんだろうなと思います……いや普通に王適正あるのはわかるなぁ……。でもオフェリアちゃんが怯えていた「日曜日」から強引に救えるような人では無かった。彼女を救うことができたのは、希望を見せられて不可能を叶える男、ナポさんなんですね。抜け出すこともできない場所で一人泣いていて、無意識に助けて欲しかった少女の呼び声に答えた男。これぞ英雄って感じですね……そりゃ皇帝だけど英雄なんだよ…… 最期死ぬほどカッコよくてうわ〜〜!!!!ってなったほんと……こっちまで泣いてしまうほどカッコいいよ

 オフェリアちゃんは、進むことができて。命が尽きるまでのたった数分、数秒だったとしても、マシュと友達の一人の恋する女の子でいられた。そんな可能性はないと知りながら、クリプターにならずにカルデアで一人のマスターとして生きていられたオフェリアを想像してしまいますね……魔術師だって恋をするんですよ。とにかく「進め」と言われたあとのオフェリア本当にかっこよくて最高だった 推しです(礼装絶対凸ってやるぞ)

 スルトも、自分を見つけてくれた存在であるオフェリアちゃんに恋をしていた でもあまりに不器用な感情を持ってしまった人外なので愛情表現が世界を滅ぼすことしかない だからこの前の礼装の時もネタにされてた通り厄災でしかないんですね ウケる

 ゲッテルやる前に夏イベのいちゃいちゃ宝具実装だったので、ブリュンヒルデとジグルドのイチャイチャは健康に良かったです

 スカディは……もう優しくて強い人、でもその強さというのも優しさから成り立っているからすごく優しい神様なんだろうなと 主人公は自分の命が危うくてもその後に殺されるのであっても兎に角今目の前で殺される命を見過ごせない優しい人間だけど、スカディは一秒でも長く世界を続けるために悲しみながらも割り切って未来を繋ぐ優しい神様。そんな感じでした

 ワルキューレたち ああいう不器用で感情が未熟ながらもお姉様を愛し、嫉妬してしまうような、とにかく感情を持ってしまった精神的人外フェチに優しいゲームすぎる大丈夫か……?(俺の命が)

 ほんとうに愛の物語だった やさしいせかいだ

 バビロニアの最後の方のイシュタルの「やっぱ脈なしかぁ」みたいな台詞からうっすら思い始め、カドアナで多分そうだなと思いZeroで確信したんですが、私Fateの公式CPというか公式恋愛感情に勝てないなと……俺の負けです

 

3章

 徹底して「異聞帯を滅ぼして自分たちの世界を取り戻すための戦い」が描かれていて何気に好きです!!

 異世界の描き方が上手いなあ虚淵……と思いました。農業に関してのこととか、機械に関しての小型化が全く成されていないってところとか。科学技術は確かに進歩しているけどその方向性が全く真逆と言って良いほどで、リアリティのある異聞帯というか……? いやそもそも魔術とか全くもって現実的じゃないんですけど、Ifの世界ってところでのリアリティ(?)というか そこ私的に好きです

 玉さんの戦う理由のとこ好き 戦いを見たくないから槍を持つしかない、っていうの読んでて辛かった

 あとライターが虚淵って聞いた時、直前にZeroの大惨事を見ていたので心臓をバクバクさせながら読んでたんですけど、コヤンスカヤのリョナとか虞美人が蘭陵王吸収するとこのちょっとエグい描写とか、なんか一部を除けばむしろ希望ある位の話でちょっと不意を突かれた感じ あくまで異聞帯との戦いに力を入れてきてました

 やっぱ荊軻さんが始皇帝暗殺に行くところすごいかっこいい!! 未完成な人々で、だからこそ終わっていないし未来を築こうと祈る。先に進める。荊軻さんは返り討ちに遭ってしまって始皇帝はその場では倒せなかったかもしれないけど、それによって始皇帝は汎人類史と一対一で戦うことを選んだ。俺は実は王キャラがめちゃくちゃ好きなんですけど(バビロニアクリアした日から幕末のウルク民を名乗ってる)、始皇帝もお茶目を含んだ新たな方向の王で好きです。でも笑い声のうるささが物足りない〜………適応してしまってる……。

 またこちらも夏イベを先にちらっと読んでしまったので虞美人と項羽の件は知ってたんですけど、俺の人外好きにぶっ刺さってしまった 不老不死ながらもただ愛する人と共に生き死ぬことを望んでいた虞美人と、演算装置でありながら虞美人のあり方に胸を打たれた項羽。いや〜〜〜いい人外CPでした大変センキュー

 

あとがき(?)

 FGOは去年の8月から始めたは始めたんですが、オルレアンまでやって放置してました。でもぐだぐだ邪馬台国やるって聞いた時に元々新撰組が大好きなのでやらんわけにはいかぬ、と意地でシナリオ最後まで読んで死ぬほど泣いて新撰組召喚しようとして出なくて泣いてフリクエ回って出なくて泣いて、まあFGOを再開しました。ちまちまやってたけど、いやあ5章の婦長とメイヴちゃんが最高で「これ面白いのでは?」と思い6章以降全力で駆け抜けた記憶。ホームズ登場からロマニ云々が気になって仕方がなくて、黒幕じゃないことを祈りながら頑張って攻略(私はゲーム嫌いだし苦手です)してシナリオ読んで、ほんとに面白くて、7章マーリン退場〜賢王様がかっこよくてほんとに熱くなるところまでのすごいしんどいパートでやめようかと思ったり、まあなんだかんだしながら「ロマニ一体誰やねん!」の一心だけで意地でネタバレを踏まず寝込まず7章を終えて。「おうさま……」と号泣しながら終局特異点へ行きました。

 寝込みました。

 終わらせたのが午後七時位だったんですけど、四時間くらい涙が止まんなくて、「ご飯食べろ」「推しが死んだ〜(瀕死の滑舌)」「ええ……」みたいな会話をたまにしつつずっと泣いてました。もうロマニに関する云々は語ると長くなるっていうか箇条書きみたいな壁打ちが数千字あります。まあもうFGOやめようかな……って心底思って、1日10回くらい泣きそうになって、でもゲーティアが好きなので恨めず一時期ずっとレフアンチになっていたりしました。銀魂の映画公開日に観に行こうとしてたけど寝込んでたので二週間後くらいに行きました。

 でもおもしれ〜シナリオが読みてえ衝動は誰にも止められねえ!!!

 2部面白い面白いみんな言ってたので1章やりました。

 面白かったです。

 なんか気づいたらアトランティスまで攻略し終わってるんですけど、インド以降感情の整理がついてないので(覚えてたら)書くつもり。オリュンポスは、朝クリアしたアトランティスの最後が熱すぎてまだ熱狂気味だし普通に難しそう、かつ6章が6月って決まったので二ヶ月以上猶予はある……ってことでゆっくりやる。

 私とあなたが覚えてればまたいつか